虎居の庚申塔 県指定文化財(有形民俗文化財)
「この庚申塔は、高さが八十六センチある一石五輪塔の形をしています。正面に文字が刻まれています。
『享禄四年辛卯
奉待上章君(さんずいに君)灘星神
小春八日 各々願主敬白』
享禄四年は、西暦で1531年にあたり、上章とは十干の『庚』、君(さんずいに君)灘は十二支の『申』、の意味で『庚申』を現しています。『小春』とは、十月のことです。
また、右側面には墨書で『△△禅門』と七つ並記してあります。
庚申とは、病気や悪鬼を除くという信仰に由来し、庚申の夜は、人間の体にいる三尸虫が逃げ出すのを防ぐ風習がありました。」
さつま町教育委員会 |