大前時吉氏供養塔
2004.07.18撮影



 「大前時吉氏は薩摩国国司源師之の流れをくむ本地方有史初頭の領主であり、虎居城や時吉城を築城し、薩摩国各地に名田時吉を領有した。
 この供養塔は、元禄十一年二月吉日(1698年)祖先供養のため、一族の手により建立された。
 碑文と伝承によると、
昔、暮から正月にかけて大きな戦があり一族の多くが戦に散った。
この人達を集めて荼毘にした所である。
 それから幾百年の星霜を経たが、時吉名の旧領は今に至るも、その遺跡を留むると雖も城下四壁悉く荒れ果てている。
 その末孫である大前途木吉氏一族の誠の心を捧げて供養塔を建立するとあります。
 この地方は昔も、今も伊佐街道第一の要所で特に藩政時代この場所に存在した碑の持つ意味は大である。」

宮之城町教育委員会
大前途木吉氏 末裔