二代目大茶樹

2015.11.01

霧島市牧園町下中津川




日本一を目指す霧島茶 二代目大茶樹の由来
「かつて当地に、日本一と称された大茶樹がありました。
 この茶樹は、江戸時代の初頭(寛永年間)に植樹されてからこ三百余年の樹齢を誇る、樹高四・五m、枝張りが南北に九・六m、東西に七・五mに達する巨木でした。
 その樹齢と、三珠からなる壮大な樹姿も相まって、煎茶は不老長寿のお茶として、戦前まで一番茶は鹿児島神宮と霧島神宮に奉納されるなど、珍重されていました。また、日本茶道ゆかりの大谷光瑞を始め全国から多くの来訪者があり、昭和十二年に文部省から天然記念物に指定され、大いに名を成していました。大茶樹前の記念碑は昭和十六年に建設され、東面には、『天然記念物牧園村ノ大茶樹』文字が刻まれています。また、茶の神の碑は、大茶樹保存会会長の邉田孝一氏が平成二十年に建立しました。
 残念ながら、昭和二十年に大茶樹は枯死してしまい、一枚の古写真が、その勇姿を今に伝えるのみとなっています。
 茶樹五本のうち前列左二本の茶樹は、初代日本一の大茶樹が現存する頃に久留故太郎氏が挿し木した二代目にあ
たり、初代大茶樹の枯死を惜しむ前田豊彦氏らの尽力と、宝楽義雄氏・八●木峨助氏及び木佐貫茂氏の篤志により、昭和五十二年に復活したもので、平成二十一年には、霧島市指定史跡名勝天然記念物に指定されました。
 残りの茶樹は、当公園整備の際、市内に点在していた二代目大茶樹の一部を移植しました。ほかにも二代目大茶樹は、真方地区の久留氏宅をはじめ市内に点在し、ここの大茶樹に勝るとも劣らない巨木に成長しています。
 霧島茶は、生産者のたゆまぬ品質向上にむけた努力と、霧深い気候、稀にみる標高差、厳しい寒暖の差と年間を通じた冷涼な環境で生産される、滋味豊かで香り高い、安心安全なお茶です。
 霧島茶は、そのコクのある味わいと香気高き香りが人気を呼び、全国茶品評会では、これまで大臣賞、産地賞を受賞しており、お茶部門では初の天皇賞も受賞しています。
 平成二十三年十一月、霧島市で第65回全国お茶まつりが開催され、当公園も大会にあわせて整備しました。開催年の第65回全国茶品評会では、普通煎茶30kgの部において農林水産大臣賞と二年連続の産地賞を受賞しました。」

平成二十三年十一月一日
霧島市長 前田終止
案内板に従ってやってきました、背後に霧島連山

記念碑

大茶樹

茶の神の碑