日本名水百選
「国は身近な清澄な水であって、古くから地域住民の生活にとけ込み、住民自身の手によって保全活動がなされてきたものを広く国民に紹介することを目的として「名水百選」を発表し、丸池湧水もその中の一つとして選定されたものです。 丸池の清水は、霧島山の湧水群の一つで今日まで枯渇することがなく、古くから地元住民の生活用水、農業用水として利用され、住民は水質保全と水環境保護に努めてきました。 大正11年国から払下げを受け、当時の金で一千百一円五十銭の巨費を投じて現在のようなりっぱな堤防ができました。1日に2万tも涌きでる良質な湧水は昭和38年町水道の源となり、全町民の水をまかなっており、このため水を守る努力は古くから行われ湧き口に水の神を祭っているのはその一つで不浄なものを近づけまいとする人々の祈りと、湧水への感謝が生んだもので、毎年4月に水神様の祭りが行われます。 現在は、丸池保全組合が町内会で組織され清浄等、保全管理にあたっております。 丸池の水は栗野町民にとって、かけがえのない宝であり誇りであります。 この水を大切にし、水の環境保全に努め、町民一人一人の手で保護しましょう。」 昭和60年12月 栗野町長 |