笠野薬師寺跡
「この笠野薬師寺は、四十三代元明天皇の勅願によって和銅元年(西暦七〇八年)に建立された日向の三薬師の一つであった。和気清麿が道鏡の野望をしりぞけたために大隅に流され、波見から笠野にきて薬師堂に詣で、笠野に二泊して稲積の里(牧園町)に行ったとも伝えられている。
昔から健康、生命保護の仏寺としして地区の厚い信心を受けている。なお、門の両側の仁王像は、享保二十一年二月(西暦一七三六年)の作である。
(この薬師堂跡は当町出身の宇都宮実氏から寄付されたものである。)」
町文化財指定 昭和四十五年十一月十四日
高山町教育委員会 |