茄子田の田の神 市指定有形民俗文化財
「この田の神は、凝灰岩を使った神職型立像で、特徴は膨らんだ頬に笑顔の眉目で口を開き、阿呼の阿の相をした入念な作りです。
右手のメシゲは柄だけが欠け残り、左手にスリコギを立てて持つ精巧な作で、本県には二体しかない貴重なものと言われ、黎明館裏庭に、このレプリカが展示されています。
総高一八八センチ、像の高さ七十八センチ、台石二〇センチ、笠は前部が欠けており、背後に垂れています。足の位置にはやや動きがあります。
この像は、宝暦三年(一七五三)四月二十六日に、二十三夜待講の人々によって造立されています。
田の神の横の石塔は正徳年間(一七一一ごろ)に建立されたものです。」
平成十七年三月三一日指定
鹿児島市教育委員会 |