仁王像(有形民俗文化財 昭和56年12月16日 旧輝北町文化財指定)
「この一対の仁王像は、昔から風邪(百日咳)を治す仁王さまとして住民に親しまれ、病が治ると火吹き竹を供えていたそうです。
市成が島津家支流敷根氏の所領であったころ、菩提寺の法城山両足寺の山門に据えられたもので室町時代の作と伝えられています。廃仏毀釈の被害を免れるために地中に埋めていたのを掘り出し、現在の場所に安置したものです。
口を開けている像を『阿』像、口を結んでいる像を『吽』像といいます。五十音でも梵字でも『あ』は言葉の始まりであり、『ん』は言葉の最後になっています。
仁王像は金剛力士像とも呼ばれ、よく寺院の入り口の門の左右に立っており、二体一対、阿吽の呼吸で仏法を守っています。」
平成27年1月 鹿屋市教育委員会 |