三重層塔の仁王像

2015.08.08

薩摩川内市祁答院町藺牟田




屋所石塔群 薩摩川内市指定文化財
「巷間渋谷氏の墓とされているが、残欠相輪の文様からして、相良頼景(人吉領主)の第六子兵衛尉長継家の供養塔と考えられ、紀年号銘から、長継の孫、頼秀の逆修塔(三重塔)二基は、元祖長継夫婦の供養塔として造立され、父母の石塔を造立するに当たっての、頼秀及びその一族の逆修供養塔群であると理解されている。
 十数基の五輪塔の中に、残欠塔身に『元応巳天六月廿十一日』の紀年号銘の刻まれたものがあり鎌倉時代の供養塔であることが分かる。県下でも稀にみる石塔群であり、塔軸身に観られる梵字及び仏像は、得難いもので、仏像の着色と金袈裟の跡は注目すべきものとされている。」
標柱から階段を上り

上へ進むと

屋所(やどころ)石塔群

一番高い層塔

中段に仁王像
以上 2015.08.08撮影


1年9ヶ月ぶりの訪問

日本石仏協会の高野さんより、三重層塔の年代入り残欠があったと連絡があり、確認に訪れました

これのことでしょう、前回はこの上にはありませんでした

画像を180度回転
案内板には
「元応巳天六月」とありますが、「元応巳」は年号に該当がないのが気になります。可能性があるのは「元応元(1319)」

健在の三重層塔

見事な彫刻です

仁王像
以上 2017.05.05撮影