良重寺跡
「祁答院第十三代良重の菩提寺で、開山は、三珍(鶴山珍)和尚中興は重厳和尚である。廃寺の年代は不明であるが、恐らく祁答院氏の断絶後暫次衰微、廃されたものだあろう。
寺跡には良重の追善供養塔を中心に十余基の石塔群はが残されている。
石塔群は三群に分かれ、奥の方から第一、二、三群と並んでいる。第一群には三珍和尚の卵塔、良重の逆修供養の長足五輪塔妙幸禅定尼と宗忠禅定門の変形宝塔等がある。
第二群中央にある良重追善供養塔は、良重没後百六十五年を経た享保十六年(1721)に造立されたものである。
第三群は庚申塔二基で右側のものは享保十四年、左側のものは同十二年に建立されたものである。」
祁答院町教育委員会
平成11年度設置 |