岩屋観音磨崖仏 薩摩川内市指定文化財
「この地は昔、寺院があったといわれ、俗に院の鼻観音坂と呼ばれている。中央の岩穴は、幅・高さともに2m、奥行き3mでその中に高さ1mの観音像が台座の上に安置されている。
岩穴の左方岩壁に、二体連座の仏像が上部に二体、下部に四体、その右方岩壁に、上部に四体、下部に二体、いずれも浮き彫り(陽刻)あるいは線刻されている。
約250年前の江戸時代には、既に観音像は造立されており、その由来については不明である。
磨崖仏というのは、岩壁の側面に仏像を浮き彫り、または線刻したり、梵字を彫ったものを言い、生前供養として仏事を修め、死後の冥福を祈るために造立されたとされている。」
平成26年11月設置 薩摩川内市教育委員会 |