永田の田の神 南九州市指定有形民俗文化財
「田の神は、江戸時代に島津氏が治めていた鹿児島県と、宮崎県の南部で見られる石像で『タノカンサア(田の神さま)』と呼ばれて親しまれている。江戸時代の新田開発にともなって、薩摩半島北部から藩内に広まったとされる。
永田の田の神は、有田門・山下門・五反田門・薗田門・小薗門の人々によって享保九(1724)年に建立された。
この田の神は町内に現存する田の神の中でもっとも大きく、顔を削られているが、全体的には保存状態がよい。頭にシキ(なべしき)をかぶり、背中にワラツトを背負い、手にメシゲ(しゃもじ)を持った姿をしている。」
平成十六年三月 設置
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