下高隈町柚木原の六地蔵塔 有形民族文化財
「地蔵信仰は、奈良時代に中国から日本に伝わり平安中期ころから盛んになり観音信仰と並んだ重要な民間信仰で釈迦の入滅後、弥勒菩薩の出現までの無仏の世に現れて、衆生を救うと言う思想である。
六地蔵塔は、上から宝珠・笠木・龕部・中台・憧身・基礎の六つの部分からなり龕部の周囲に六道おのおのの道の教化をするとする菩薩・檀陀地蔵(地獄)・宝珠地蔵(餓鬼)・宝印地蔵(畜生)・持地地蔵(修羅)・除蓋障地蔵(人間)・日光地蔵(天上)を配している。
この六地蔵は、天文四年(1545)二月十一日の日付が刻まれており、鹿屋市では最も古く歴史的にも貴重なものである。(文字は判明しにくい部分がある)
※六道
人々が来世におもむき住むところを、前世した業により六種に分けたもの。
地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の生存状態をいう。
前三つは悪道 後ろ三つは善道」
平成七年八月吉日
鹿屋市教育委員会 |