白水の庚申塔
「庚申信仰は、中国の道教の中の三尸説から出た民間信仰で十干十二支の『庚申』の夜、人間が寝ている間に三尸の虫が人体から出て天に登り、天帝にその人が日頃犯した罪を告げ、その人の寿命を決めるといわれ、人々はその夜寝ずに過ごすようになった。
この思想がのちの庚申講に発展した。庚申講は集落の人達が集まり徹夜して語り合うという風習であったが、戦後すたれてしまって今ではほとんど見られることもなくなってしまった。
ここの塔は三眼六臂で天の邪鬼(悪魔)を踏みつけ日輪(太陽)月輪(月)を表現し破魔矢や奉賀帳などを表わしている。当時の信仰形態を知る資料として貴重なものである。」
平成16年3月
鹿屋市教育委員会 |