鹿児島神社の田の神

2015.06.07

鹿児島市草牟田2丁目58




鹿児島神社 由緒
「鹿児島神社は、鹿児島一円の地主神と伝え、広くまた海の神様であると言われております。
 遠く神代より、鹿児島と言うこの地の言霊とともに今に来たりました、歴史のお社です。
 国史、『日本三代実録』は、清和天皇の貞観二年三月(平安時代)、朝廷が当社の神位を上げられたことを記しています。
 御祭神は彦火火出見命、豊玉姫命、そして豊玉彦命。また、かつての当社の神田より今は豊受大神を合祀しております。
 当社の別名を宇治瀬神社と申し上げ、土地では『宇治瀬様』を薩摩弁で『ウッテサァ』と呼んで親しまれて参りました。宇治瀬とは、当社鎮座の故地、錦江湾の神瀬の小島にかかる瀬のいと早く渦巻く様とも、また、以前は当社下を流れていたという甲突川のその早瀬の逆巻く様とも言われております。
 古来里ではこの『宇治瀬』を、当社の春祭の二月十八日より、秋祭(ホゼ祭)の十月十八日までの期間は『うじせ』と、それ以降の半年を『うずさ』と言い分けて呼び慣わし、またその二月と十月の祭礼月を俗に『神月』、殊に十八日のお祭りを迎えるまでを『柴内』と呼んで、ことごとく忌み慎みました。この『神月』が、甲突川の名の起こりだそうです。
 けだし、当社の祭礼とともに、あまねくこの里人の暮らしがありました。古習まことに、床しく思われます。」

鹿児島神社
鹿児島神社

境内に

田之神

横に小さな田の神

側面

社殿