大砲を造った反射炉
「反射炉は、火床(ロストル)で燃料(石炭または木炭)を燃やし、その熱を壁に反射させ炉床の銑鉄を溶かす施設です。日本では主に大砲鋳造のために築かれました。
現在残されている遺構は、安政4年(1857)5月に完成した2基日の反射炉の基礎部分であると考えられ、2炉を備えていました。数万個の耐火レンガを使った炉の重量に耐えるため頑丈な石組がなされています。また、湿気があると炉の温度が上昇しないため、炉全体にすのこ状の石組を設けて空気層をつくり、炉の周囲には地下水を断ち切るための溝が掘られていました。」 |