発電用ダム跡

2007.05.17

鹿児島市吉野町 仙巌園




発電用ダム跡
「二十九代島津忠義が建造したエ場、“就成所”の送電発電用貯水漕跡です。
 これは、落差を利用して水車を回転させ、電カを得るというしくみで、明治二十五年(1892)からはこの電力を使って邸内や庭のアーク灯に明りを点し、就成所から邸内へ通じる自家用電話にも利用していました。
 なお、“集成館”でもすでに、水力発電が実現しており、庭園背後の山の尾根伝いに導水路が残っています。
 鹿児島市内の電灯の始まりは明治三十年(1897)、電話は明治三十九年(1906)のことでありましたが、島津家はその先駆をなしたといえます。」