妙円寺の仁王像

2015.08.29

日置市伊集院町徳重




妙円寺の由来
「室町時代に長門の国(山口県)の守護大名、大内義弘公の寄進により開山(初代の住職)を石屋真梁禅師とする曹洞宗の寺院である。大内公の亡息女法智妙円大姉(戒名)の亡霊を見事成仏させた因縁により長門の国に娘の菩提を弔う寺院の建立を懇願された石屋禅師であったが、故郷の薩摩の国、伊集院に帰る途中であると固辞された。
すると大内公は島津元久公に許しを得て伊集院の徳重の地に(現在の徳重神社の場所)山号を法智山、寺号を妙円寺という寺院を石屋禅師を開山として建立した(三九〇年)。
石屋禅師はその後、千余ヶ寺の曹洞宗寺院の開山となった天下の名僧である。
その寺の一つが西日本の曹洞宗の総本山であった福昌寺である(三九四年建立)その後、関ヶ原の戦での敵中突破で有名な島津義弘公が菩提寺と定めたことにより、寺領五百石を誇る大寺院となった。
しかし、明治二年の廃仏毀釈によって壊され明治十三年に現在の地に移転復興した。
現在も廃仏毀釈以前に安置されていた、開山像・島津義弘公の位牌も本堂内に現存する『妙円寺詣り』発祥の禅寺である。」
納経所前に一対の仁王像

阿形

吽形