渡瀬の方柱板碑

2014.02.22

指宿市新西方 渡瀬




方柱板碑を中心とする民俗神群 指宿市指定文化財
「@の方柱板碑は天文十四年(室町時代)のもので正面の刻書と裏面の墨書によれば摩利支天を本尊とし、青面金剛を配した庚申塔である。この塔は南薩地方に残る中世庚申塔で非常に貴重なものである。
 Aは青面金剛を本尊とする江戸時代の庚申塔である。
 Bも江戸時代の庚申塔である。
 Cは明治時代の早馬どんで牛馬の神である。
 DEは推定江戸時代の田の神である。
 庚申塔は、はじめ健康長寿の神として信仰されていたが、県内では、青面金剛の足の下に三匹の猿(見ざる、聞かざる、言わざる)を刻んであるので、カノエサツドンと呼ばれ、のちには作の神(農耕神)として信仰されるようになった。
 この民俗神群は室町時代から江戸時代にかけて、この地域の信仰をよく表したものである。」
渡瀬集会施設の裏に石造物群
右から3番目方柱板碑

左端の早馬どん