瑠璃光寺跡石塔群 薩摩川内市指定文化財
「瑠璃光寺は、坊津一条院の末寺で快珍により開山されましたが、開基年月は不明です。
当初、入来院氏の家臣であった木場氏の私寺として入来の麓にありましたが、文禄四年(1595)入来院氏の所領替えに伴い島津氏の直轄地となり清色衆中の祈願寺となりました。
慶長十八年(1613)、入来院氏は入来の麓に復封しましたが、入来院私領土と島津外城土間に混乱が生じたため、万治二年(1659)、島津氏の直轄地となった当地・樋脇郷塔之原へ清色衆中とともに瑠璃光寺も移転しました。以来、瑠璃光寺は樋脇郷の祈願寺として明治維新の廃仏毀釈まで栄えました。
この寺跡には、快珍をはじめとする歴代住職や僧侶たらの供養塔や墓石が並び、多くの梵字(仏の姿などを表した文字)や仏像が刻まれています。」
平成22年12月 薩摩川内市教育委員会 |