阿弥陀殿の岩仏
2004.09.26

薩摩川内市樋脇町市比野




樋脇町指定文化財

「この岩仏は自然石の側面を彫って梵字や仏像・灯篭を彫り込んである。即ちこの岩全体が聖なる御仏体として村人の信仰を集めていたものであろう。このあたりを阿弥陀ケ段と名づけられたのも村人たちの厚い信仰を物語っている。
 この岩仏の分身と伝えられる仏像が、ここから10キロ程離れた東市来町養母田代の東福誠氏の屋敷に祀られているが、その時の記録が一枚の板紙で残されている。
 誠氏の祖先にあたる藤右衛門は五代以前の人で、享保元年(1716)に譲り受けているので、この岩仏が祀られたのはおそらくそれ以前(300年以上前)のことであろう。」

樋脇町教育委員会