田之神(田代野)
「南九州では、田圃を見晴らす畦や道の辺りに特徴のある石像が建てられている。これが、田之神である。
ここ田代野の田之神は、祠堂になっていて、吹上では駒田にあるだけというめずらしいものである。(『山之神』と銘があるので、山之神ともいわれている。)田之神は、百五十石に一体あるいは農家二十軒の集落に一体置かれ、集落の神様として祭り、豊作を祈るものである。
農民が仕事の往来で供え物が出来るように、便利な路傍や田の畦に立てられていて、像は、田圃が開けた方角を向いているのが普通である。
以前は、田圃の中ほどにあったが、耕地整理の際、現在の場所に移された。」
日置市坊野地区公民館 |