吉松駅


姶良郡湧水町(旧吉松町)川西




吉松駅
「吉松駅は標高224.4m。明治36年9月5日、大隅横川−吉松間の開通と同時に営業開始となり、鹿児島県内では鹿児島、隼人に次いで3番目の駅である。
 職員は駅長以下25人であった。建物は駅舎1棟で、貨物倉庫1棟・洋灯室1棟・倉庫1棟・便所1棟である。大正3年6月10日、跨線橋が新築落成し、大正8年7月25日、電灯設備が完成した。翌9年3月31日、運転室を新築した。
 明治42年11月、鹿児島本線が開通し、大正元年に吉松−小林間が営業開始、大正10年に栗野−山野間が営業開始、大正12年に至り宮崎側の鉄道網も整備され、吉松−小倉間が日豊本線となり、この両本線が吉松で結ばれると、吉松駅は分岐点として急行列車も止まる北薩の一大交通要衝となった。
 昭和2年、鹿児島西回り線が開通し、昭和7年には都城から霧島神宮経由の日豊本線が開通し、吉松駅は肥薩線、吉都線のローカル駅になった。
 しかし、吉松駅は鹿児島駅、川内駅、宮崎駅、都城駅に次ぐ駅として、長くその格位を保った。昭和33年2月5日吉都線鶴丸駅が開業し、吉松駅の管理下に置かれた。」

(吉松郷土誌より)