白鳥神社
2015.07.11
|
志布志市有明町伊崎田
|

|
白鳥神社
「創建について『三国名勝図絵』巻六〇に依ると『白鳥権現社、井崎田村にあり。文和元年(一三五ニ)建立す。』とある。又、日向地誌には『社地一反、日本武尊を祭る。』とある。
境内には、享保二〇年(一七三五)建立の一対の随神像や寛延三年(一七五〇)奉献の鳥居と文化十二年(一八一五)建立の庚申像がある。
県指定文化財 神舞仮面四面、衣装四着
市指定文化財等 庚申像、随神像、広葉杉、樹齢二百年以上の銀杏、杉、ハナガカシ」 |
 |
石の鳥居
「鳥居の柱、貫、島木、笠木はすべて一本の石でつくられており、土台がしっかりしていて、傾いていない。石柱の外貫が欠損している。
寛延年間に地区民が寄進したものである。
笠木はそり笠木、明神形であるが、柱に転び(傾斜)がなく台に亀腹をつけている。
奉修甫 寛延三年二月七日(一七五〇年)
石柱に 當代宮司 参河
庄屋 伊集院三左エ門
左柱に 各中 功或
丸岡門 興石エ門 奉寄進
室太郎門 次五右エ門
上部右側に刻字」
|
 |
白糸の滝
|
 |
下流側
|
 |
白糸滝、左側洞穴内
|
 |
3体の仏像
|
 |
薬師如来(通称こぼつさあ)空海真言密教僧 弘法大師
「白糸滝、左側洞穴内の右側に鎮座している、頭は坊主で、目を閉じたようにしており、右手に五鈷杵を持っている、左ひざの上に、数珠を広げて、その上に左手を置いているゆったりと座り、心を落ち書けて瞑想にふけっているようである、石像はいたみがなくしっかりしている
台座の前の方に刻印がある
向かって左側 福得皆来
右側 諸難消除
施主 田野辺 伝左エ門」
|
 |
観音像
「白糸滝左側洞穴の中央に鎮座している。
蓮のうてなにのった坐像で、ふくよかな表情でやったりと坐っている。
安産の神様として信仰されてきた、よく見ると、抱いた産子に乳をふくませているが、左の乳房は、はだけたままである、何とも神々しい姿であり心を打たれる
高さ 五九p
施主 井崎田村中 山茂門市蔵
石切 林 弥三左エ門
奉寄進 白鳥大明神 田野辺 三河
元文六年辛酉(かのとり)月十八日(一七四一年)
庄屋 肥後権八郎 御代 施主 田野辺左エ門」
|
 |
観音像
「左端にある、頭に飾りの無い宝冠のようなものをかぶっていて、蓮台に坐り目を閉じているようで、女性像ではないかと思うような柔和な顔をしている。
左腕には、たしかに弱々しい赤子を抱いていて右手を添えており、仏様が赤子をしっかり守っている感じである。
高さ 一00p
奉寄進 文化十二乙亥五月十八日(一八一五)
石切 夏井 貴左衛門
大宮司 伊膳 山中八郎右衛門事 伊善 文久二年」
|
 |
階段を上ると
|
 |
 |
随神像
|
 |
享保二十歳乙(1735)
|
 |
|
 |
社殿
「白鳥神社は、本殿と拝殿からなっている。
本殿入口の上部に(ミツボシ)の家紋が彫刻で表されている。室内周囲の壁上部には干支の動物が刻まれている。
拝殿は、たいこ様式の廊下でつながれ、色々な形の彫刻でおおわれている、この彫刻にはそれぞれの意味があると思われる。」
|
 |
|
 |
擬宝珠の刻銘
「白鳥神社拝殿の外枠は彫刻のほどこされた縁側の手すりの上部に、銅版で作られた飾りが取り付けられている、この飾りを『擬宝珠』という。全部で十個あって、その飾りに刻字されている、大が四個、小が六個で
@奉寄進、寛文九巳酉六月吉日(一六六九年)
白鳥六社権現
A奉寄進 延宝八年庚申六月吉日(四個)(一八八九年)
白鳥六社権現
西山之口丞
Bその他 豊饒七兵衛 親次(二個)
擬宝珠はどこで作られたものか、寄進者がどのようにして手にいれたものか、この時代にどこででも作られた品物ではない。」
|
 |
天然記念物 広葉杉 |