久保下の田の神像
「『田の神』は『田のかんさあ』とも言われ、旧薩摩藩領(鹿児島県・宮崎県の一部)独特のものです。
阿久根市内には各地に五十体以上の『田の神像』があります。確認できるものでも江戸時代から昭和まで描く年代、また色々な形の『たのかんさあ』が所在しています。
『久保下の田の神像』は、後部の銘文中に『天明七年』(1787)と読め、その頃のものと考えられます。
明治の中頃、この田の神のご利益を願う人達に密かに持ちさられ、その後返されたと言われるもので、毎年旧暦十月の最初の丑の日には、化粧する慣わしがある、貴重な一体の田の神です。」
阿久根市有形民俗文化財(平成18年11月13日指定)
阿久根市教育委員会 |