触田の田の神

2011.09.24

姶良市平松




触田(ふれた)の田の神 姶良市指定民俗文化財
「【種別】有形民俗文化財
【寸法】高さ130cm(像高93cm)
【時代】江戸時代中頃[(元文二年(1737)]
【所在地】姶良町平松1361-1番地 稲留神社境内
【指定年】昭和52年5月
【所有者・管理者】触田上・下自治会
 稲留神社はもと東ヘ百二十米の位置にありましたが、昭和四十八年三月に九州自動車道建設のために現在地へ、田の神石像とともに移されました。この時に石像は破損を受けました。石像左手の石碑には、次の銘が刻んであります。
『元文二天(年)巳(1737) 御田之神 十月十八日』
 この像は所作(しぐさ)や表情の豊かさでは県下でも有名な田の神です。
頭に大きなシキ(蒸し器の道具)をかぶり、右手にメシゲ(しゃもじ)をかかげ、左手には碗を持った神主の姿をしています。メシゲと顔は赤く塗られ、翻った袂の表現には躍動感がみなぎっています。タスキ掛け姿は田の神舞いの場面と考えられます。この福々しいユーモラスな顔立ちは神舞いの面を写したものと推測されます。
 なお、吉田町西佐多浦鵜の木・桑の丸と東佐多浦東の田の神と触田の田の神の三体は、襟元の渦巻き模様や顔立ちもよく似ており、前田喜八という同じ石工の作と思われます。」

平成十六年五月 姶良市教育委具会建立
稲留神社

社殿横に田の神

なんともいい表情です

案内板によると神主さんだそうですが

酒に酔って赤ら顔で踊っているようです

背面

元文二天(年)巳(1737) 御田之神 十月十八日