石橋巡り
(2004年10月3日)

3.道中で見たもの
(入来町の磨崖仏・徐福橋・狛犬と仁王像・正込の田の神像・正込の六地蔵塔・飯母の青面金剛・
人形岩・小鳥・猫・網津の田の神像・久住阿弥陀山磨崖仏)



1.入来町〜串木野市

2.川内市



磨崖仏
入来町重要文化財

 「この岩壁に彫刻された阿弥陀如来の坐像は、貞享4年(1687)2月に、この栗下に住む谷口平兵衛が、親に先だってなくなった子どもの供養のために作らせたものだといわれています。谷口家では代々早世する子女が多かったので、白山山伏の占いによってこの阿弥陀を刻んで祀ったところ、その後、男女6人の子福長者になりました。そこで、「この仏さまは子産み仏だ」といって大評判になり、特に子どものない婦人たちに信心されるようになりました。
 町内の仏像は明治初年の廃仏の時に破壊されたり、損傷されたりしたものが多かったのですが、この仏像は谷口家の人々がひそかに粘土で塗りつぶして守ったために、このようにすばらしい彫刻が無傷で残ることができたのでした。」

入来町教育委員会









徐福橋
狛犬と仁王像
 「この仁王像は、現在地と神社との中間に仁王門があり、そこにあったといわれている。
 明治初年の廃仏毀釈時に、この仁王像も壊され、やぶの中に捨てられていた。それを昭和34年に、土地の有志たちが復元し、現在の位置に建てたもlのである。
 仁王は、仏法を守護する神で、寺門の両側に安置された一対の半裸体の金剛力士のことである。この狛犬も廃仏毀釈時に、一部壊されているが、像形は、まだしっかりしている。
 狛犬は、神社の神殿や寺社の前に置かれる一対の獅子に似た獣の像で、魔よけのために安置されている。」

串木野市教育委員会










田の神様 川内市正込




六地蔵塔 川内市正込
右端の石像は大日如来みたいです 川内市 飯母




祠の中には青面金剛




人形岩 川内市西方 人形岩近くの松の木にきれいな色の小鳥がとまっていました。
マツカサをついばんでいます。





白津橋で出会った人なつこい子猫




田の神様 川内市網津




久住阿弥陀山磨崖仏 川内市久住
 「野外に露出した岩壁などに仏像等を刻みつけたものを磨崖仏といいます。
 ここ阿弥陀山磨崖仏はかつて、入来院刑部の居城であった久住城跡の南側にあり、高さ約3.6m、幅約9.2mにわたって仏や菩薩をあらわす梵字が約40種ほど刻み込まれています。
 梵字は古代インドで作られた文字で、中国を経て日本に伝えられた仏教に広く使われて、一つの梵字が一定の仏や菩薩を意味するようになりました。
 ここ阿弥陀山磨崖仏には北朝年号の貞治二年(1363)二月八日と刻まれていて、戦乱が五十余年間も続いた南北朝時代のものと考えられます。おそらく修験者などが仏道を極めるために岩に刻み込んだものと思われます。
 阿弥陀山の名称からここは古い時代に寺があったことが伺われ、近くに磨崖仏や十三仏・薬師如来の石像などが残されたものと思われます。」




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