石橋巡り
(2005年1月15日)

4.道中で見たもの
(霧島連山・大口市八幡神社・人吉市井口八幡神社)



1.水俣市

2.津奈木町〜水俣市〜芦北町〜田浦町

3.八代市〜坂本村〜人吉市



早朝の霧島連山 えびの市




八幡神社 大口市太田
国指定重要文化財

「社伝によると菱刈氏の始祖菱刈重妙が建久4年(1193)に封を受け建久5年(1194)8月領内を巡視のとき郡山で一老翁にあい、「われは豊前の宇佐八幡である。われをここに祭れば汝の子孫を守護し、その栄福を祈るであろう」といわれ、その言葉を信じて豊前宇佐八幡の御霊を勧請し建立したのが、この神社と語りつがれている。
 本殿桁行5.43m、梁間5.43m、単層屋根入母屋造柿葺(こけらぶき)宮殿桁行1.81m梁間1.81m単層屋根入母屋造棚葺となっている。建築は室町及び桃山形式の手法と、琉球建築の情調が強く加味されている。
 建築の年代は最初明らかでなかったが葺板の裏に大工が墨尾(すみさし)をもって「永正4年(1507)丁卯再興島津出羽守殿」とあるのが発見されてから、それ以前に八幡神社が建立されていたことが立証された。
 現在の本殿建築は昭和39年国の手で復元修補したものである。修補改築の時に、いま一つ非常に珍しいものが発見されている。それは本殿北東の柱貫の先端に久しく釘付けにされ塗込められていた木片の裏に次のような落書が発見され焼酎と薩摩人とのかかわりあいが今も昔もかわらなかったことが書かれていたことである。
「その時座主は大きなこすてをちやりて一度も焼酎を下されず候 何ともめいわくな事哉」
 多分これは永正時代に建立された社殿を50年後に修補した時大工が書きしるしたものであろう。
 また本殿には高柳の菅原神社・木崎の高熊神社・木崎の稲荷神社を合祀してある。」

大口市教育委員会


八幡神社の仁王像














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井口(いのくち)八幡神社社殿 人吉市井ノ口
熊本県指定重要文化財

「ここ井口八幡宮は、鎌倉時代の宝治年間(1247〜49)、相良頼親が鎌倉の鶴岡八幡を勧請したものと伝える。相良氏の武神として歴代の崇敬が篤く、度々の戦に際しては戦勝祈願が行われたという。特に相良為続は、長享2年(1488)、明応元年(1492)の2度にわたり、百句連歌を奉納したという。明治以前の神仏習合時代には、本寺として井口寺があり、境内向かって左側の堂にその本尊薬師三尊及び十二神将像(県指定・鎌倉後期)が残されている。
 社殿は、元禄12年(1699)4月の火災ののち、相良頼喬が再興したもの。桃山様式を伝える優れた社殿である。」

熊本県教育委員会