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常磐
(ときわ
2004.05.23

中央区日本橋本石町 



「この橋を常磐橋といい三代将軍家光の頃までは、大橋とも浅草口橋ともよばれました。
 しかしその名はよくないので改名するよう、町年寄の奈良屋市右衛門に命ぜられました。
 市右衛門は自宅に寄宿していた浪人に頼んで、橋の名を考えてもらい、常磐という名を献じました。「金葉集」の大夫典侍の歌に、「色かへぬ松によそへて東路の常磐のはしにかかる藤波」とあり、その歌の心を松平の姓にかけためでたい名です。なお常盤と常磐の文字のちがいがみられます。
 橋詰に北町奉行所があったこともあります。
 関東大震災後下流に常盤橋が架けられました。
 現在の石橋は枡形に使っていた石を用いて、明治10(1877)に改架した都内随一の貴重な洋式石橋です。橋の銘板には常磐橋とあり城門の枡形の一部も現存しています。」

千代田区教育委員会
親柱

常盤橋公園の石塁の上から。右端は常盤橋。

左:常盤橋   右:常磐橋