醤油蔵・麹室
昭和六十一年三月三十一日指定重要有形民俗文化財
山本定次郎氏寄贈
「讃岐の醤油造りは、文化年間(1810頃)に小豆島を中心に興り、東讃の引田、西讃の仁尾などの地域で盛んになった。香川県は明治中期から昭和十年代にかけて、全国第二位の生産石数をあげていた。
ここに移築復原された醤油蔵二棟と麹室は、いずれも大川郡引田町の醸造家で永年使用されてきたものである。建物の一部には一八世紀後半頃と見られる梁材などがそのまま使われている。
今では醤油醸造も近代化し、古い時代の醸造用具は殆んど婆を消したが、この蔵では天保九年(1836)に作られた仕込桶や、押槽など昔の用具を使って醤油作りの作業場を再現した。」 |