川西のムクノキ
「二レ科の落葉高木で、地元ではモクノキとも言う。春には、淡緑色の花が咲き、秋には卵状形球の石果が熟す。昔は、その甘い石果を子供が喜んで食べたが、近年は大気汚染に弱いのかあまりみられない。
この大樹は、落神神社とともに古くから住民に親しまれている。神社は灯籠から江戸時代後期に建てられたのであろう。その名の由来は、空から金色に輝く御幣へ(神仏用具)が降り注ぎ、それを落神様と呼ぶようになったと言われている。昭和六十一年には国分寺町一帯に隕石が降り注ぎ、全国的に国分寺隕石が有名となったが、当時、空からの御幣は隕石であったのかもしれない。
樹高約22m
枝張り約15m
胸高周囲は4.2mの大樹であり、樹姿も美しい。
樹齢はよくわからないが、その規模から落神神社とともに江戸時代に植えられたものと考えられる。
県内でもこれほど大きなムクノキは、他で例をあまりみない。」
平成十二年四月一日
国分寺町教育委員会
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