重要文化財 長尾寺経憧二基
「経憧(きょうどう)は中国で唐から宋時代に流行したもので、わが国では鎌倉中期ごろからつくられ経文を埋納保存する施設、あるいは供養の標識として各地に建てられるようになった。この形式に単制と複制とがあり単制はこの経憧のようなもの、複制は憧身の上部に中台や龕部があって灯篭ふうになったものである。
この経憧は凝灰岩製で基礎の上に面取り四角柱の憧身を立て、その上に重厚な八角の笠と低い宝珠をのせたもので東側のは弘安九年五月、西側のは弘安六年七月の銘があり一基ずつ相ついで奉納されたことがわかる。
昭和29年9月17日重要文化財に指定された。」
香川県数育委員会
さぬき市教育委責合
さぬき市文化財保護協会
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