下の宮橋
2011.01.04

喜多郡内子町石畳




下の宮橋
「『中山間地域』が全国土面積の約7割をしめることからすれば、わが国の『ふるさと』の多くの部分が中山間地域にあるといっても過言ではないでしょう。
 中山間地域は、山林や傾斜地が多いという自然条件にもかかわらず、先人のひたむきな努力と深い歴史により多様な農産物と高い農業シェアを生み出してきました。
 この中山間地域のため池、用水路、農道などに代表される土地改良施設は、農業生産の施設だけではなく、そこにある農地とともに雨水を一時的に受けとめて、災害の防止や水資源のかん養に大きな役割を担っており、これら多様な機能の発揮を通じて『水と土』が保全されてきました。ところが、現在こうした中山間地域のふるさとが過疎化、高齢化などにより活力の低下に直面しております。
 この中山間地域の農村に豊かに残されている貴重な自然資源についてその価値を評価し、将来にわたってこれを整備、保全していく、地域づくりの住民活動を支援するものとして、中山間ふるさと水と土保全整備事業『ふるさと・水と土基金』が多くの都道府県、市町村に設置されております。この事業とあわせ、これら地域の土地改良施設の利活用に係る集落住民の共同活動の活性化をはかり、この効果を広く普及するための事業として中山間ふるさと・水と土保全モデル事業が施行されております。
 この屋根付橋は、農道橋の維持と農産物の恨置場、集落のコミュニティ空間の場として、先人の知恵により創出された歴史的農村遺産であり麓川に数ケ所架けられていたものを復元したものです。
方杖式木橋
平成6年11月
橋長:10.6m
幅員:2.2m
事業主体 愛媛県」
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上流側

内部

右岸下流側