総社神社と麦酒祭
「当社は大己貴命を祭神とするが創立については明確でない。応永三年(1396)社殿が再建され、嘉吉元年(1441)には新たに本殿の修履が行なわれ、明治十三年(1880)更に建立したものが今の本殿とされている。
伝統的観光行事としても脚光をあびている神事麦酒祭は、嘉吉元年(1441)の本殿修履完成のとき、竣工祭とあわせて新麦をもって麦酒を醸り、麦の豊作を感謝し、年々の豊穣に合わせて暑気の悪病除を祈願したことが始まりとされる。後、その日を記念として絶えることなく宮守が醸造人となって、醸造奉納を行い、麦酒祭として今日にいたっている。
現在、麦酒祭は毎年七月一八日の祭礼日に先立ち、新麦と麹で醸造し、当日神殿に供え、祭礼が斉行されているが、ビールの元祖としても有名で、近在はもとより、遠隔地からも多数の参拝者がある。」
甲賀市観光協会
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