瀬古薬師堂
「瀬古の薬師は疫病退散の効験と共に、災火を防ぐ御利益があると言われ、『火伏せの薬師』とも呼ばれます。
これは竜法師一帯が火災になった時、薬師堂だけが焼け残ったという故事によるもので、この薬師堂で火薬の安全祈願が行われていたのではないかと考えられます。
竜法師の瀬古の集落では、毎年9月12日に流星が打ち上げられます。
流星とは竹筒に火薬を詰めるだけの素朴な打上げ花火で、これを薬師堂の近くで打上げます。
この祭りは、甲南町では瀬古にだけ伝えられ、忍者の狼煙を起源にするともいわれています。
夜空に赤い火花を散らして消えていく流星は、忍者の里の夏の終わリの風物詩です。」 |