3,823
油日神社西参道橋
2008.11.23

甲賀市甲賀町油日(あぶらひ)

橋長:1.1m
橋幅:3.8m
桁3列
単径間桁橋





懸社油日神社
「御神徳 太古油日嶽ニ鎮リ坐シ 皇国鎮護ノ御霊徳赫奕トシテ朝野ノ崇敬格別ナリ荒魂ハ無双ノ勝軍神トシテ武門ノ尊崇ヲ鍾メ給ヒ和魂ハ農耕ノ水神トシテ神恩遠近ニ光被シ給フ」
楼門廻廊

重要文化財油日神社拝殿
「桁行三間、梁間三間、一重、入母屋造、妻入り、正面及び背面軒唐破風付、檜皮葺  桃山時代
 油日神社の草創は明らかでないが、三代実録(元慶元年=八七七年)には、「油日 神」の記述が見られるので、この頃にはすでに神社としての形態を持っていたことがわかる。
 建物は建築様式、技法よりみて桃山時代の建立と考えられる。昭和三十七年の修理の際には格子戸と縁廻りが復原整備された。
 拝殿は四方に格子戸を建て縁を廻し、内部は床拭板張りに棹縁天井とする。柱上には舟肘木を置いて軒桁を受け、二軒疎垂木とする。
 この拝殿は軒唐破風をつけて正面を蟇股で飾り、簡素な中にも軽快で華やかさを加えた優れた建物である。」

滋賀県教育委員会

重要文化財油日神社本殿
「油日神社の創立は明らかではないが、『三代実録』(ハ七七)に『油日神』の記述が見られるので、この頃には既に神社としての形態を持っていたことがわかる。
 この本殿は、明応二年(一四九三)に建立されたもので、正面三間、奥行二間の内陣(身舎)の前面に葺き降ろしの一間通り(庇)を取り込み外陣とし、さらに正面中央間に向拝(孫庇)を付ける。周囲三方には刎高欄付き切目縁を廻し、後端に脇障子を付け、正面に浜床と階段を設ける。
 内陣は奥行二間を前後二室に区切る。丸柱を立て、正面と東側面前寄りの間は板扉で、それら以外は板壁とする。床は内陣後室が最も高く、天井は格縁天井である。外陣は大面取り角柱、菱格子戸引き違いの開放的な意匠で、床は低く、天井は化粧屋限裏とする。組物は平三斗で、外陣と向拝の桁行両端を連三斗とし、向拝には手挟を付け、中備えは外陣正面と向拝に蟇股を入れる。脇障子には舞楽を舞う珍しい薄肉彫刻を入れる。
 この本殿は外陣を前室とする三間社流造で、動植物の透かし彫りの蟇股などの意匠に室町時代後期の特徴がよく表れている。また、建立と後世修理の棟札十数枚が附指定され、その経緯を知ることができることも貴重である。」

滋賀県教育委員会


境内を抜け

西側に参道橋

側面

正面

鳥居をくぐると、左手に楼門廻廊、本殿