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深川製磁別荘の石橋

2011.02.19

西松浦郡有田町幸平2丁目

橋幅:2.07m
径間:2.3m
拱矢:1.2m
環厚:34cm
輪石:12列




 末永さん曰く「深川製磁之別荘」を覗いて帰ろうと、地蔵の祠から更に上がっていくと突き当たりが“別荘”、何とその奥に石橋が見えるではないか!」
 地蔵の祠から更に上ると、立派な門が建っています、おそるおそるくぐって進むと

谷窯跡
「江戸中期以降の文献に“本幸平山”の窯として、“谷窯”などと記されている登り窯の窯跡と推定されており、幕末の“安政六年松浦郡有田郷図”にもその姿が描かれている。また、1976年の有田町教育委員会による発掘調査ではこの絵図に描かれている窯の床下から17世紀中頃以降の製品が多数出土しており、これらの製品を生産した窯は17世紀の文献にある“幸平山”や“下幸平山”などに該当すると思われる。
 この窯の最終段階の窯は、焼成室の一室の規模が幅7〜7.5m、奥行5mであり、焼成室の数が24室前後にも及ぶ巨大な窯である。
 出土製品を見るかぎり、17世紀中頃に築窯され、築き直しを行いながら、19世紀中頃に至るまで操業が続けられたようである。」

有田町教育委員会
左手に谷窯古窯跡

さらに上ると、深川家別荘が見えてきました

ご主人の了解を得て庭の奥に進むと、石橋が見えてきました

下流側

下流側

左岸側は岩着

右岸側は川床から石積み

拱頂部、斜橋だと思います

上流側

上流側

 紅葉の枯葉が積もっており、最盛期にはさぞかし見事な景色を呈することでしょう
 お礼を述べて去ろうとすると、ご主人から「お茶でも」と誘われるままにお邪魔しました。ご主人のお話を拝聴しながら食事まで頂き、気付けば2時間も経っていました。
 石橋巡りの魅力は、このような人と人との出会いがあることと改めて感じました。ありがとうございました。

以上 2011.02.19撮影


2年2ヶ月ぶりの訪問、今回は国道側から下って行きました

上流側

左岸側

右岸側

拱頂部

下流側

 深川剛さんは85歳、深川製磁の相談役です。剣道の腕前は教士7段、体調を崩しておられるとか・・・早いご快復をお祈りします。
 石橋の絵も描いてみたいと言われるので、こちらの石橋はなかなかのものです、是非これを描いて下さいとお願いしました。

以上 2013.04.28撮影