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掌中橋
2011.05.21

加古郡稲美町印南

手中流(岡流)
橋幅:1.28m
径間:4.6m
拱矢:0.9m
環厚:33.5cm
輪石:19列
架設:大正3年(1914)




掌中橋(てなかばし)
「掌中僑は、大正三年九月に架けられた淡河川山田川疎水森安支線の水路橋です。橋の下には手中流(別称岡流)が流れています。
 この橋は、石造アーチにレンガを積み上げて作ったものであり、平成十年度に印南地区ほ場整備事業によって、用水がパイプライン化されるまでの八十数年間、水路橋として重要な役割を果たしてきました。
 この石造アーチにレンガ積みの水路橋は、全国でも数例しかなく、今では大変貴重な歴史遺産となつています。この掌中橋を、地域の財産として未来に残すため、平成十九年度ため池ミュージアム事業により、掌中橋を保全することを目的として、周辺に公園施設が造られました。当時、用水は橋の北から南へ流れていましたが、現在は公園内の池に水を流すため、逆に流れるようにしています。」


「東播磨地域には、県下で最大や最古のため池、絶滅が心配される生き物が暮らすため池など、個性豊かなため池が沢山あります。日本有数のため池密度を誇るため池群は、文化財としての価値も高く、『文化的景観180カ所』や『関西の風景100選』にも選定されています。
 『いなみ野ため池ミュージアム』は、地域みんなの参画と協働のもと、こうした水辺空間をより安全・安心で快適なものにしていくとともに、それを核とした魅力いっぱいの地域づくりを進めていくものです。
 掌中橋保全協議会は、この東播磨ならではの新しいふるさとづくりに積極的に取り組んでいます。」

掌中橋保全協議会
川辺は『いなみ野ため池ミュージアム』として整備されています

上流側

上流側親柱

左岸側、蛇が見えています

右岸側

拱頂部

下流側

下流側親柱

上部