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故 筏場
眼鏡橋
2004.09.12
2020年7月 令和2年7月豪雨により流失


日田市大字川下

内河野川
橋長:9.0m
橋幅:2.7m
径間:7.8m
拱矢:4.2m
輪石:45列
架設:文化3年(1806)
平成24年7月九州北部豪雨により大破

筑後鉄道軌道橋から国道210号線を2.3Km東進
自動車整備工場を過ぎ、左手に案内板があります


筏場眼鏡橋
「江戸時代の文化三年(1806)に架けられたこの橋は、大分県内で現存する最も古い石造アーチ橋である。
 橋の高欄は失っているが橋脚はよく残っており、全長9m、幅2.5m、高さ6.4mのきれいな半円形を描いている。
 旧上野村安心院家の文書の中には、当時筑後街道の整備をおこなっていた代官羽倉権九郎にあてた工事請負証文が残っている。それによれば、高瀬筋の庄屋たちが、日田郡竹田村の石工久治と五郎吉に依頼して造ったもので、この橋を架けるのに延400人の人手と石材九十本が使われたことがわかる。
 江戸時代の重要な交通路であった筑後街道の様子を偲ぶことができ、夜明の小月橋とともに当時の建築技術の高さがうかがわれる。」

日田市教育委員会
上流左岸側

上流側

上流右岸から

ここでも鮎の釣り人

上部

以上 2004.09.12撮影


5年半ぶりの訪問

上流側

拱頂部

下流側

右端:筏場眼鏡橋、左端:白手橋
以上 2010.03.28撮影



2年4ヶ月ぶりの訪問
7月の豪雨で流失したと聞き、弔うために訪れました
東側からアクセスしましたが、ここまで水が上がったようで、案内板が倒れています

この先が筏場眼鏡橋、何か見えます

完全に流失したかとおもっていましたが、なんと輪石は残っていました

下流右岸側

川床から

下流左岸側
写真右下から6番目から先の輪石が全体的に3pくらい下流側にずれています

右岸側
下から9番目から上の輪石が4pくらい下流側にずれています

致命的なずれではないように感じます

左岸側

上流側

上流側

 濁流に襲われて壁石が流され、それにより流路が広くなり、心臓部の「輪石」を残すという石橋本来の機能を見事に発揮したものです。
 文化3年(1806)架設の筏場眼鏡橋、ご立派!!
以上 2012.07.28撮影