秀天の石橋
岡山県指定重要文化財
「鴨川にかかるこの石橋は、長さ約36m、幅約3m、石の厚さ60cmの花崗岩製である。橋脚は一カ所3本ずつで8カ所あり、その橋脚と橋脚の間に長さ272cm、幅67cm、厚さ60cmの石を横たえて橋としている。橋脚の下はくつ石とし、上手は半円形に巻石がしてある。また、橋の下手に2本の穴のあいた柱石を橋より50cm程低く建てているのは、秀天港の船着場としての遺構ではないかと考えられている。当時は欄干はなく、現在の欄干は、昭和56年に設置されたものである。この橋は1710年頃の記録には土橋とあるが、その後、横田の大庄屋大塚権兵衛が長崎新田干拓者である父与兵衛の墓を造る時、同じ石で石橋にしたものであろう。
架橋の時期は不明であるが、江戸時代中期のものといわれている。当時、岡山藩での一番長い石橋として有名であった。」
玉野市教育委員会 |