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高橋の懸樋

2009.12.05

瀬戸内市長船町土師 高橋

香登川
架設:大正12年(1923)



水路橋(通称石の懸樋)
「長船町土師高橋地区の香登川上に吉井川水系大用水の水を横断させ、土師地区東方面の全ての農業用水をまかなうため造られた石の水路橋である。
 詳細な製作年月は不明だが、地元の言い伝えによれば江戸中期の頃とされる。橋全体は花崗岩で造られており、花崗岩の特性を活かし金属等は一切用いない旧来の工法によるものである。石と石の接合及び漏水止めには漆喰を用い、二本の橋脚で川を渡していたと考えられる。
 平成八年、河川改修工事のため水路橋は不要となり現在の位置に大部分を移設し、保存している。現在の用水はサイフォン方式により香登川川床の下をくぐっている。
 水路橋の有効断面は幅七九センチメートル、高さ、一八五センチメートルを測る。」

平成十六年三月
長船町教育委員会(当時)
香登(かがと)川の横に移設保存されています

側面

側面

橋名などが刻まれた石柱が残されています