5,282
賞田廃寺跡南西橋

2010.06.12

岡山市中区賞田

橋長:2.1m
橋幅:0.7m
桁2列
単径間桁橋




史跡賞田廃寺跡
「賞田廃寺は岡山県で最古の古代寺院の一つです。地名をとって常田廃寺と呼んでいます。7世紀中頃、在地豪族の上道臣により造営されたと考えられています。おなじ上道臣の墓といわれる唐人塚古墳が西の尾根の反対側に造られています。
 創建時は出土した瓦の量から小さな建物と考えられます。7世紀後半には金堂が、8世紀中頃から東塔と西塔が建てられて、東塔と金堂が接近した変則的な双塔式伽藍として整備されました。東塔と西塔には凝灰岩の切石を使用した壇正積基壇が築かれています。これは宮殿や畿内の有力寺院に採用される格式の高いものです。地方寺院ではきわめて珍しく、寺が大変栄えていたことがわかります。高くそびえる二つの塔は朱色に彩られ、遠く道行く人々の目をも引きつけたことでしょう。
 金堂跡の整備にあたり、もとは賞田廃寺から移された礎石を脇田山安養寺からご提供頂きました。安養寺は報恩大師開基と伝えられる備前四十八力寺の一つです。礎石は明治18年に本堂が焼失したあとも、建て直された本堂前で大切に守られてきたものです。」

岡山市教育委員会
賞田廃寺跡の南西口に架かっています

側面

奥は賞田廃寺跡