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観音院門前橋

2010.01.04

岡山市北区撫川

橋長:3.3m
橋幅:2.6m
単径間桁橋




観音院の会陽
「ここ撫川の観音院も、昭和の初め頃まで、冬の修行“会陽”が行われていました。
 その寒行の列が、旧撫川大橋のたもとまで来て、足守川で水垢離(水行)を取り、再度観音院に引き返してきて、真木の争奪戦が始まります。
 左上の写真は、その当時に勇壮な裸群が争奪戦を演じた会陽の真木です。
 今なお残る岡山県内の有名な伝統行事の一つに西大寺観音院のはだか祭り(会陽とも呼ばれます)があります。
 備前平野に春を呼ぶおよそ五百年続く伝統行事“西大寺会陽”(はだか祭り)は毎年二月の第三土曜日の夜に、西大寺観音院の境内で行われ、岩手県黒石寺の“黒石裸祭(蘇民祭)”、大阪市四天王寺の“どやどや”と並び日本三大奇祭として知られています。
 真夜中に御福窓から住職によって投下される二本の宝木をめぐり数千の裸群が激しい争奪戦を繰り広げます。
 境内に集った裸群は、宝木の争奪戦前に必ず何回となく垢離取場の冷水に入り身体を清め、斉戒沐浴して福が授かるように祈願をします。
 肉弾相うつ激しい争奪戦は渦と言われ、本堂から境内へ数組に分かれてもみ合う…やがて“宝木が抜けた”という声とともに裸の群は散っていきます。宝木は取主により会陽奉賛会へ仮納めののち、寺より検分に行きあらためられ、祝主へ納められます。宝木の取主は福男と呼ばれます。“しんぎ”は、かつて“真木”と呼ばれていましたが、神の木とされていた頃の音だけが残り、現在は“宝木”と書くようになりました。」
観音院の門前です

西側

東側

下部

境内から