手水鉢の由来
「元禄十一年(1698)時の備前藩主池田綱政がその祖信輝のために創建した。
臨済宗妙心寺派曹源寺においでになった方は大勢いらっしゃると思いますが、山門から入り県下ナンバーワンと言われる見事な奥の法堂等に気をとられ、つい右側の大きな石を見のがして石橋を渡り、奥の法堂に進まれる方が多いようです。
是非とも、この石橋の手前の大きな長方形の手水鉢に次の機会には注目して下さい。
此の大きな手水鉢には表面に“曹源禅寺”裏面に“護国山”と傑れた筆跡の文字が刻名されており、それも表は陽刻、裏は陰刻に夫々反対に克明に刻んであります。恐らくこの手水鉢も後楽園や閑谷の諸建築等芸術文化に傑れた業績を遣した綱政がこの寺の案内として自分が揮毫したような気がします。」
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