西大寺観音院

2009.05.04

岡山市東区西大寺中3丁目




西大寺観音院
「正式名称は“金陵山西大寺”といい、高野山真言宗別格本山で、本尊として千手観音が安置されています。
 寺伝によれば、『777(宝亀8)年、安隆上人が寺を建てようと瀬戸内海を進んだとき、海中から竜神が現れ上人に犀の角を授けた。上人はそれを埋め、その上に寺を建て“犀戴寺”と名をつけた。』とあり、これが“西大寺”の名の由来といわれています。
 毎年2月の第3土曜日の夜に、境内で行われる西大寺会陽(はだかまつり)は、日本の三大奇祭として有名となっています。
 西大寺会陽の翌日から約2週間にわたり“会陽あとまつり”が行われかつては“西大寺の町は会陽一日で一年間の収入をかせぐ”ほどのにぎわいであったといわれています。
 また、平成6年11月、“新西大寺八景”のひとつとして選ばれました。」
本堂

石門
「文政二年(1819)建立
 寺伝によって龍宮の形に造られたもので、門の下半分が石で造ってあるので石門と云う。内側に寄進者の名が刻まれているが、これは頼山陽が40歳の時、自ら毛筆で直接石に書いたものを彫ったものである。南側の石囲いは垢離取場(こりとりば)と云い、会陽の時には、ここに水を満たして身体を清め争奪戦に加わる。」


三重塔 県指定需要文化財
「延宝六年(1674)建立
高さ十一間半で、当山の伽藍の中ではもっとも高く、特に相輪水煙がよく古式をとどめ秀美である。中に大日如来をおまつりしている。」