誕生寺
2009.12.06
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久米郡久米南町里方
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誕生寺
「栃社山誕生寺は、建久四年(1193)法力房蓮生(熊谷直実)が、浄土門念仏元祖法然上人誕生(1133年)の地に、師法然上人の御徳を仰ぎ上人誕生の旧邸を寺院に改めたものです。また、蓮生は、この寺で亡き上人のご両親の追善供養のため、五年間の常行念仏を修したといわれています。以来八百数拾年の星霜を経て、境内には法然上人のゆかりの公孫樹、片目川、産湯の井戸などがあり、また法然上人二十五霊場第一番札所となっています。両幡の天降ります椋の木は世々に朽ちせぬ法の師の跡(熊谷入道詠)」
環境省・岡山県 |
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山門
国指定重要文化財
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公孫樹
「久安三年(1147)十五歳の勢至丸(法然上人)は、比叡山に旅立たれる際、高円菩提寺より杖とされた銀杏の枝をこの地にさされたところ生着繁茂し、根が上に伸び“逆木の公孫樹”ともいわれる。」
岡山県指定天然記念物
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御影堂(本堂)
国指定重要文化財
「御影堂の位置はかつて八百五十年前、美作の豪族、漆間時国公、秦氏君夫婦の館であった。
時国公は久米の押領使(その地方の治安の維持を任務とした役)で長承二年の四月七日(1133年)に二人の間に、のち浄土門開祖、法然上人(幼名勢至丸)が御誕生され、上人が幼少九歳まで御両親とすごされた場所である。
開山は上人の弟子、熊谷蓮生法師で現在の御影堂は元禄八年の三度目の再建である。
御本尊は法然上人四十三歳の御自作像で、熊谷入道が上人六十一歳の時、師の命により上人御両親の墓前に安置されたもので、のちの代、後光と蓮台をそえ当山の御本尊として今日に至っている。」 |