浄土寺
2015.02.14

尾道市東久保町20-28




浄土寺概略
「瀬戸内の明るい日差しの下、緑豊かな瑠璃山を背景に『玉の浦』と呼ばれる尾道水道に向って佇む浄土寺。西日本屈指の名刹である浄土寺は、遠く飛鳥の昔(六一六年)、聖徳太子の開基と伝えられています。平安時代末は高野山に縁を結び、その後鎌倉時代の再興時に奈良西大寺派(律宗)となりました。さらに江戸時代、京都の皇室の菩提所である御寺泉涌寺の末寺となり、大本山として千四百年の法燈を継承しています。」
重要文化財 浄土寺山門
四脚門 切妻造 本瓦葺
「室町時代初期までの優れた建築で本堂向拝の軒と同じ規矩をもつ 円柱基礎石上に珍しいエ法として 扉の回転軸を受ける唐居敷とよばれる円形の石が使われている 板蟇股に足利家の家紋『ニッ引両』を打つ」

本堂 国宝 鎌倉時代(1327)
「和様の中に天竺様を取り入れた折衷様の本堂は日本を代表する密教本堂です。すらりとした軒反りの美しさは中世建築物の中でも筆頭格です。」

阿弥陀堂 重文 南北朝時代(1345)
「屋根のそりが穏やかで、均整のとれた蔀戸とともに洗練された美しさの和様の建築物です。」

多宝答 国宝 鎌倉時代(1328)
「軒の垂木、蟇股なども美しい多宝塔は日本の三大名塔にあげられます。」

中庭

露滴庵(安土桃山時代・重文)と庭園(江戸時代・名勝)
「もと伏見城内にあったとされる茶室・露滴庵と庭園が、静かな佗び寂びの趣きを漂わせています。」