明王院(みょうおういん)
「明王院は真言宗大覚寺派の寺院で、もとは常福寺といい、大同2年(807年)弘法大師の開基と伝える。室町時代には“クサイツ草出常福寺”の記録が残り、芦田川の中州から掘り出された“草戸千軒町遺跡”は、常福寺の門前町でもあった。江戸時代初期(1655年頃)に水野家3代勝貞が、城下からこの地に明王院を移して現在に至っている。
国宝の本堂は鎌倉時代末期(1321年)、五重塔は南北朝時代(1348年)の建築で、平安時代初期の本尊“木造十一面観音立像”は重要文化財に指定されている。その他にも、県市の文化財指定を受けた建物や仏像が数多くあり、市内でも有数の文化財の宝庫となっている。」 |