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面無
橋
2004.12.04
北有馬町丁 今福名 面無(おもなし)
橋長:12.0m
橋幅:3.4m
径間:3.9m
拱矢:3.0m
環厚:0.43〜0.5m
架設:江戸末期〜明治初期
北有馬支所から県道30号線を600m西進、県道217号線へ右折
1.2Km先右手案内板より下ったところ
面無橋
「北有馬町には島原半島のアーチ式石橋の大半が集中しており、全32基の内、12基が北有馬町に現存している。中でも面無橋はアーチ式石橋の技術面から見ると、特異な石橋である。
アーチ式石橋は全部の石が密着して少しもぐらつかないように頑丈に組まないと、車の振動や地震で崩れるため、自然石をアーチに使用しないのが通常である。わが国最高の技術を持った熊本の岩永三五郎のアーチ式石橋は全て切石で締め、自然石は崩れても修理しやすいため壁石にだけ使った工法を採用している。このような自然石のみを使った工法を使いこなし、130年以上も崩れない自然石積みの技術は、土木技術上極めて貴重である。さらに大雨で石橋が流されないように、石橋すぐ下の川床を60センチほど掘り下げ、流速を速めている。堰き止めた水の流速を増すための堰落とし(せきおとし)が、洪水から面無橋を守ってきたのである。
自然石をアーチに使った石橋は長崎市内にも4基あったが、昭和57年の長崎大水害で4基ともながれたため、日本国内に残る自然石のアーチ式石橋は、面無橋ただ1つとなった。
※注
長さ12.0m 径間4.7m 橋幅3.4m
構築年代江戸末期」
南島原市
(※注 長崎市本河内高部ダム底の「まぼろしの石橋」や、そのほか全国に自然石アーチ式石橋は多くあります)
下流左岸側から
下流側、上から
上流側
拱頂部
右岸側
上部
以上 2004.12.04撮影
5年9ヶ月ぶりの訪問
川床から
下流側
左岸側
右岸側
内部
上流側
上部
以上 2010.09.04撮影