重要文化財 眼鏡橋
「この橋は、すぐそばを流れる本明川の下流、ここから約450mの所に架けられていたものです。 本明川は昔からたびたびの洪水で橋が流され、人びとは長い間苦しんでいました。そこで、永久にこわれない石橋を作りたいという切実な願いが起こり天保十(1839)年精魂込めて架けられたものです。 それからは「いさはやのめがねばし、いきもどりすれば、おもしろかなり」と数え歌とともに愛され、親しまれてきました。 昭和32年、死者539人を出した大水害で、本明川の橋はほとんど流されたのですが、眼鏡橋はそのままで名橋の名をとどめました。 水害復興で川幅を広げるため橋を取り除いてしまう計画でしたが、こんな立派な石橋をなくすのは惜しい、という市民の熱意が実を結び、石橋で初めて国の重要文化財に指定されて、昭和36年9月、もとのままの形でここに移されたものです。 橋の長さ 49.25m 幅 5.5m 石の数 約2,800個 昭和33年11月29日指定」
文部省 諫早市教育委員会 |