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日渡洞口橋
(ひわたしとうぐうきょう)
2006.02.18

山鹿市菊鹿町下内田 日渡

橋長:7.0m
橋幅:0.58m
径間:6.65m
拱矢:1.25m
環厚:35cm
輪石:7列
石工:仁平





町指定文化財
「この橋は、日渡地区を流れる前川(太田川)に架けられていた石造の眼鏡橋です(元位置は日渡橋の真下)。天明前後(1780年頃)、下内田の石工仁平によって架けられたもので県内の石橋では最古のものといわれています。
 架け方もリブアーチ式と呼ばれる珍しいもので、その架橋法は、まず細い一本のアーチを向い側まで完成させ、ついでそれに隣接させながら次々に同じものを並べ架けて橋幅を広げていくというものです。
 この洞口橋は本来人が渡るためというより、むしろ阿蘇郡長陽村に黒川眼鏡橋を架けるための試作的な意味で造られたものといわれています。
 平成5年6月の大雨により4個の板材が流されたため、この度地元日渡地区の皆さまの御協力を得てこの地に復元し、永く石工仁平の文化遺産を保存するものです。
 「石工仁平」・・長崎に赴き石橋の技術を習得し、帰郷後黒川眼鏡橋や門前川橋(御船町、現存)を造ったといわれる。この他六地蔵・鳥居。仁王像などに秀作を残す。没年寛政2(1790)年、享年53歳。
 「黒川眼鏡橋」・・天明2(1782)年完成、昭和28年の6・26水害により崩落。現在、架橋地点からやや下流に台石数個が残存しているという。」

菊鹿町教育委員会

リブアーチ式

元位置